8/29更新☆テヒョンがTwitterに投稿した歌&ダンス動画一覧

TOMORROW X TOGETHERの中で唯一
カバー曲やダンス動画を頻繁に投下しくれるテヒョン。
それらをひとまとめに見れるようにしておきたくてこのエントリを作成しました。
テヒョンというアイドルの弛まぬ努力、音楽への情熱、そしてファンに向けて様々な姿を見せてくれるサービス精神がここにはたくさん詰まっています。


 * ・ * ・ * ・ * ・ *


◆2019年4月9日 PM10:25◆
Nathan Sykes 「Over And Over Again」


原曲
youtu.be
Twitter上で歌を歌っている動画がupされたのはこれが初めて。
デビューからわずか1ヶ月ほどでの投下だったんですね。
ツイートには「#練習生」「#思い出」というタグがついており、過去に歌った映像をupしてくれたことがわかります。
こちらにはNathan Skyes氏ご本人から引用RTで反応がありました。*1



◆2019年5月19日 AM4:35◆
BTS 「Answer:Love Myself」


原曲
youtu.be
「ギャラリーを整理していたら見つけました」「#これいつのだ」と書いてあるので、こちらもリアルタイムの歌声ではない模様。
この曲は2018年8月24日リリースのBTSのアルバム「Love Yourself 結 'Answer'」に収録されている曲なので、それ以降に歌われたものということになります。



◆2019年8月28日 AM0:02◆
Nathan Sykes 「Over And Over Again」


4月に一部を公開していた「Over Abd Over Again」のフルversionをupしてくれました。
youtubeの概要欄から無料DLできるようになっています。
TXTメンバーの正式カバー音源化はこれが初めてでした。*2



◆2019年8月31日 PM8:17◆
Mahalia 「I Wish I Missed My Ex」


原曲
youtu.be
「#リズムに全身 身をまかせる」というタグがついたこのツイ、歌っているわけでも踊っているわけでもなくただ曲に合わせて体を揺らしてるだけのほんの5秒の短い動画なのですが、今、自分の好きなアイドルがどんな曲を聞いているのか知ることができるって嬉しいですよね。




◆2019年9月13日 AM0:01◆
Kyle 「Endless Summer Symphony」


原曲
youtu.be
ヨンジュンのお誕生日をお祝いするツイート。
ヨンジュンとテヒョンは5人の中で入社が早く、1番付き合いの長い2人です。
練習生時代に撮ったと思われるダンス動画は彼らの歩んできた道程の片鱗を見せてもらえたようで、たった6秒ですがとても印象的でした。
決して短くない時間、こうして2人で同じ曲を聞き、踊ってきた彼ら。
その日々に刻まれた思い出と結ばれた絆の深さは彼ら以外知り得ることができないからこそ尚更その関係性に惹かれてしまうのかもしれません。*3



◆2019年10月13日 PM7:21◆
Justin Bieber 「Sorry」


原曲
youtu.be
テヒョンがずっと大好きと公言しているJustin Bieberのカバー。
「ピアノの弾き語りをしたいけど難しいです、独学だからヒュニンカイから習おうかな」というような内容のツイートが添えられていて、テヒョンの音楽に対する貪欲な姿勢を感じます。
いつかピアノを弾きながら歌ってくれる日が来るかも…?
楽しみです。



◆2019年11月10日 AM0:05◆
TOMORROW X TOGETHER 「Can't We Just Leave The Monster Alive?」


原曲
youtu.be
ランニングマシーンで走りながら歌の練習をするマンネズことテヒョンとヒュニンカイ。
こうして体力をつけてライブに備えているんですね。
彼らが毎日行っている様々なトレーニングをほんの一部でも見せてくれたこと、そしてハードな練習もメンバー同士励まし合いながら頑張っていることが伺えて、ファンにとってはとても嬉しい動画でした。
後半の美しいハーモニーも素晴らしい!



◆2020年1月26日 PM11:26◆
Daniel Caesar 「Get You feat. Kali Uchis」


原曲
youtu.be
「みんなお風呂では鼻歌歌うじゃないですか」なんてツイートにこんな動画載せてくるとか、ほんとにこの子は…ッ!(絶句)
真っ黒な画面に想像力をかきたてるシチュエーション、浴室のエコーがかかった甘い甘い歌声、うっとり聞いてたのにあっけなく止められてしまって、も…もっと聞かせて…!となってしまうテヒョン(17)の人心掌握術、やばくないですか?!*4



◆2020年2月12日 PM8:36◆
Paul Kim 「Every Day, Every Moment」


原曲
youtu.be
「遅くハマったバラード」というツイート。(遅ればせながら的な感じなのかな?)
原曲はポールキム*5で、2018年3月発売のOST収録曲でした。
テヒョンは声に甘さがあるから、こういう綺麗なメロディーのバラードが似合いますね。
歌ってる時のフードからほんの少し見える横顔と、カメラを操作する瞬間だけ確認できる表情まで含めて、パーフェクト!



◆2020年3月3日 AM0:08◆
Trey Songz 「Jupiter Love」


原曲
youtu.be
ちょっとこれには相当興奮しました…!
この曲は2009年9月にリリースされたTray Songzのアルバム「Ready」収録曲なのですが、私はR&Bが好きでこのCDもリアルタイムで購入してたので、懐かしさと共に11年も前の曲を若い世代のアイドル*6がこうしてカバーしていることにとても感動しました。
好きなアーティストの曲を好きなアイドルが歌うという自分の中の好きと好きがつながる喜びもあったし、何より当時のR&Bの雰囲気や原曲の歌に近づくための努力と、その中に自分なりの色も足して表現しようとする向上心をこの動画の中から感じて…グッときます、ほんとに。
良い音楽が受け継がれてゆく瞬間に立ち会えたようで本当に嬉しかった!



◆2020年4月2日 AM10:41◆
Park Mi Kyung 「Becoming a Dandelion Spore」


原曲
youtu.be
「#ボーカル練習」というタグがつけられた真っ黒な画面に歌のみが流れる映像。
これ、なんと1985年の曲なんですって!本当に色んなタイプの楽曲に挑戦してるんですね。
とても丁寧に歌を紡いでいるのが伝わります。
テヒョンの声はピアノの音と相性が良いし、ファルセットも美しくて素敵。
いつか磨きをかけたこの曲のフルversionを聞かせてくれたら嬉しいなぁ。



◆2020年4月21日 PM10:04◆
Royce Da 5'9 「My Own Planet feat. Big Sean & Mr. Porter」


原曲
youtu.be
いつも歌の動画をupしてくれるテヒョンが、単独でこれだけがっつり踊ってる様子を見せてくれたのはこれが初めてです。
ファンが見たいと思っているものを的確に理解し、色んな姿を届けてくれるテヒョンは本当に賢くて信頼できるアイドルだと思います。
踊り切ったテヒョンを称えるように声をあげサンダルを投げるヒュニンカイとそれを見て笑うテヒョン、というヘブンリィマンネズタイムまで見せてくれるあたり、さすがとしか言いようがありません…!



◆2020年5月19日 PM11:02◆
Gallant 「Episode」


原曲
youtu.be
2020年5月18日ミニアルバム「The Dream Chapter:ETERNITY」で7ヶ月ぶりにカムバを果たしたTXT。その翌日5月19日にはVliveで「Talk X Together」と題したプログラムが生配信され、今作に関するエピソードなどを5人が話してくれました。その最後にメンバーどうし感謝の言葉を伝えあうシーンがありスビンが涙してしまうなど、彼らの絆と知られざる苦労や努力に配信を見ていたMOAも思わずもらい泣き…感動の余韻に包まれているまさにその時「会社に戻ってきて」というツイートと共に唐突に投下されたのがこの動画でした。ついさっきまで生配信してたしカムバ活動期間で忙しい中なのにこんなプレゼントを届けてくれるとは…テヒョンの音楽とファンに対する圧倒的な情熱が伝わります。歌い出しは超絶ファルセット、そして地声に切り替わった時の力強さ!明らかにデビューの頃より声が太くなりパワーが増しているのがよくわかります。溢れるエネルギーでシンガーとして進化してゆくテヒョンの今後にますます期待せざるを得ないカヴァーでした。原曲はGallant*7の2016年リリースのアルバム「Ology」に収録されています。この動画ツイート投下の9時間後にはGallantご本人からの反応*8もありました。



◆2020年8月29日 AM0:02◆
Tori Kelly 「Paper Hearts」


原曲
www.youtube.com
テヒョンが初めて公式カバー音源「Over And Over Again」を公開してからちょうど1年のタイミングで投下されたこのツイート、「#16歳テヒョン」「#19歳ヨンジュン」というタグが添えられており、またTXTの楽曲制作に関わるプロデューサーSlow Rabbit氏のインスタストーリーでこの曲について「中学生のテヒョンと高校生のヨンジュン」と記載があったので、これは彼らが練習生時代に歌われたものということがわかります。満年齢にすると2人が14~15歳と17~18歳の頃ということになるのでしょうか…芸術的才能の前では年齢などただの数字に過ぎないと思っていても、やはりそのあまりに早熟した歌声に驚かずにはいられません。原曲はTori Kellyが2013年にリリースした楽曲で、2019年夏にメンバーがマイプレイリストとして好きな曲を紹介する企画ではヨンジュンがこの曲をセレクトしていました。*9 TXTの事務所の先輩であるBTSのジョングクも5年前にこの曲をカヴァーしてましたね。*10 別れてしまった恋人への切ない想いが綴られた「Pepar Hearts」、淡く儚いテヒョンの歌声からヨンジュンのエモーショナルな感情描写へと歌い継がれてゆくそのグラデーションが美しく楽曲の世界にどんどん引き込まれていくも、このツイートに載せられた動画はいいところで唐突に終わってしまいます。さ、最後まで聞きたい…!!!テヒョンの初めての公式カヴァー曲「Over And Over Again」も最初は2019年4月に一部だけ聞かせてくれた後 同年8月に正式にフル音源化したので、今回もそのパターンで是非お願いしたいところです。個人的にテヒョンとヨンジュンのデュエットを聞いてみたいとずっと思っていたのですごく嬉しい投下でしたし、ますます “今” の2人によるコラボが聞きたくなりました。



 * ・ * ・ * ・ * ・ *


また何かupされたら順次追加していきたいと思います。

*1:2019年4月9日 PM11:10 Nathan Skykes氏ご本人からの引用RT

*2:この動画は公開から約8ヶ月後の2020年5月2日に100万回再生を達成しました。おめでとう!

*3:よんての民の激重ポエムみたいになってしまったことは反省している。

*4:ちなみにこちら日本滞在中のツイートでした。

*5:ポールキム氏と言えば、TXTが初めて参加した授賞式MGMAにて、最年長のヨンジュンが体調不良で欠席だった&年下組3人が未成年で途中退席したため会場にひとりきりになってしまったスビンに声をかけてくれた優しい先輩。そんなポールキム氏も2019年1月のGDAの時に「僕がひとりで座っていたらBTSのVさんから一緒に座りましょうと声をかけてもらってとても嬉しく、すっかりファンになってしまいました」と話していました。優しさの連鎖。(ちなみにポールキムさんの本名はVと同じキムテヒョンだそうです)

*6:2002年生まれのテヒョンのこの曲リリース時の年齢は7歳!

*7:個人的には2週間くらい前たまたまGallantがTablo&Eric Namとコラボした「Cave Me In」という曲を聞いていたのでなんだかタイムリーでした youtu.be

*8:2020年5月20日 AM8:01 Gallant氏のツイート

*9:MnetのMGMAに関連する「PLAY MGMA」企画の映像。みんな赤ちゃん!w www.youtube.com

*10:ジョングク 満18歳の時の歌声。bangtan.tistory.com

TXTメンバー総当たり「このペアにこの曲を歌って欲しい選手権2020」

TOMORROW X TOGETHERは2020年4月現在
5曲収録ミニアルバムと8曲収録フルアルバムしか発表していないので
まだメンバー内のユニット曲というものがありません。
2020年3月8日に行われたファンライブで
初めてユニットステージが披露され
スビン×ボムギュ×テヒョンが『Confession of as friend』(2AM) *1
ヨンジュン×ヒュニンカイが『Dope』(BTS) *2
それぞれパフォーマンスしてくれましたが
どちらもフルコーラスではなく音源化もされていません。
そこで、こんなことを思いました。

オリジナル曲にしてもカバーにしても
さすがに現実的ではない企画盤だとは思ってますがw
ひとりで妄想を楽しんでしまうオタクこと私、
個人的願望のもと
「このペアにこの曲を歌って欲しい選手権2020」と題し
勝手にセットリストを組んでみました!
好み丸出し!自己満の極み!
曲順まで考えて並べてみたよ!yes!
なんせとにかくTXTちゃんにR&Bを歌わせたくて仕方ないマンなので
そういうのばっかりの10曲になっております。
それぞれのペアの関係性についての個人的見解も記しておきますが
とにかく全て、あくまでも「個人的見解」なので!
解釈が違うと感じたらこのページをそっと閉じて!
見なかったことにして!
怒らないで!ね!!!w



 * ・ * ・ * ・ * ・ *



◆スビン×ボムギュ◆*3
M-1Harf Crazy』(Musiq

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2002年 アルバム「Juslisen」収録。*4
私の中でボムギュ=アコギというイメージが強いのですが、
それはボムギュがギターを弾く人だからというよりも
彼の低くて落ち着いた歌声がアコギの音色と相性抜群だと思うから。
なので、メランコリックなアコギが印象的なこの曲は
まず「ボムギュに歌って欲しい」という観点から選曲しました。
お相手として組んで欲しいのはスビン。
スビンもアコースティックな音に似合うあたたかみある声質で
淡々とした中に切なさをにじませるのが上手いと思ったからです。
TXTのオリジナル曲『Magic Island』のように
全体的に中音域で同じメロをループしていく感じも
この2人のヴォーカルスタイルに似合ってる気がします。
後半、片方が主メロを歌い片方がアドリブを歌うというのを
数小節ごとにチェンジして聞かせてくれたら、激アツだなぁ。



◆ヒュニンカイ×ヨンジュン*5
M-2 『Ex-Factor』(Lauryn Hill

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1998年 アルバム「The Miseducation of Lauryn Hill」収録。
前半のゆったりしながらもグルーヴィ―な感じ、
ピンポイントなファルセットや
絶妙に入るコーラスの使い方、
後半グッとうねりが大きくなって盛り上がってゆく流れ。
これらを最も表現できるのは
ヴォーカルスキルが高いこの2人なのではないかと思います。
“Care fo me, care fo me~”からのフックは
是非2人向かい合って歌ってほしい。
ちなみにこの曲は、喧嘩ばっかしちゃうけど
結局離れられない恋人に“もっと私を大事にしてよ!”と
訴えかける歌です。
女性目線の曲を男性が歌うのって、興奮しませんか…!



◆スビン×テヒョン◆*6
M-3 『Breakin' My Heart (Pretty Brown Eyes)』(Mint Condition

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1991年 アルバム「Meant to Be Mint」収録。
ヴォーカルStokleyの特徴的なハイトーンをカヴァーするのはやはり
TXTちゃんの高音担当、テヒョンの出番でしょ。
R&B特有のこぶしをまわすようなシンギンスタイルも
テヒョンの得意分野ですよね。
そしてスビン、彼はひたすら甘く口説くこの曲の
「甘さ」部分を担うことができるのではないかと思います。
年齢的にまだ青さはあるものの、
いわゆる「イケボ」の類に入る深みある声質や
息を抜きながら歌う時などに独特の色気を感じるので
スビンにはどんどんスウィート方面の魅力を磨いていってほしい!



◆スビン×ヨンジュン*7
M-4 『My Love feat.T.I.』(Justin Timberlake

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2006年 アルバム「FutureSex/LoveSounds」収録。
私ついメロウな曲ばっかり選んでしまいがちなので
気付けばアッパーめな曲がこれだけになってしまいました。
これはもうスビヨンにバッキバキに踊ってほしい。
TXTちゃんがフルアルバムをリリースする前に公開したConcept Trailerの中にスビヨン2人によるダンスシーンがあり
これが短いながらとても良くて!*8
もっとこの2人でがっつり踊るところを見てみたいという欲望から
逃れられずにいるのです。
もちろん歌唱の方も、ファルセットを多用したセクシーなこの曲を
2人だったらどんな感じで歌うんだろう、と想像するだけで
(*´Д`)ハァハァしすぎてちょっと息切れするくらいテンションあがります。



◆ボムギュ×テヒョン◆*9
M-5 『No One Else Comes Close』(Joe)

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1997年 アルバム「All That I Am」収録。
ウプズに歌ってほしいのはこれ!と
すぐに迷いなく思いついたのがこの曲です。
なんせボムギュにアコギ曲を歌ってほしくて仕方ないw
しっとり聞かせるミディアムスロウは
テヒョンのお手のものだし、
2人ともスツールなんかに座って
シックな感じで歌ってほしいです。
後半、この曲のハイライトとも言える
“Oh, Baby baby~”の部分(↑の動画だと2:51のところ)は是非
2人でがっつり歌声をぶつけ合うようにハモってもらいたい!
そう、私は2019年SBS歌謡大祭典で
BTS『Boy In Luv』をカヴァーした時のあのウプズ*10
ずっと引きずっているのです…!



◆スビン×ヒュニンカイ◆*11
M-6 『Whenever Wherever Whatever』(Maxwell

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1996年 アルバム「Maxwell's Urban Hang Suite」収録。*12
スビンとヒュニンカイは
雰囲気も歌声もグループの中で「癒し」を感じる2人だと思うので
是非ヒーリング効果抜群のこの曲を歌ってほしい!
ヒュニンカイのまろやかかつ透明感ある歌声と
スビンの柔らかなファルセットはきっとこの曲に似合うはず。
そして、無償の愛を感じる歌詞。
“僕が必要なら連れて行っていいよ 
欲しいものはなんでも持って行っていい
いつでも どこでも なんでも
君が必要なら僕が流した血を君のものにして
君が必要なら僕が呼吸する空気もあげる
君が愛を欲しいなら僕の中の愛を
いつでも どこでも なんでも”
…彼らにこんなぴったりの曲ある?そうでしょ?(スビン口調)



ヨンジュン×テヒョン◆*13
M-7 『Burn』(Usher

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2004年 アルバム「Confessions」収録。
これ、ずっと前からこの2人に歌って欲しいと思い続けてるんです。
恋の終わりの歌なので歌詞は悲しい内容なんだけど、
Usherの歌声や弦の音色、コーラスなどの効果もあり
とろりとした甘さやロマンティックな雰囲気が漂う
これぞ私の愛するR&B!って感じの曲で、
そんな曲を私の大好きな2人にもしも歌ってもらえたなら
その日が私の命日になることでしょう…_:(´ཀ`」 ∠):_
切ない表情で歯切れ良いフロウをキメるヨンジュン
美しいメロディーを慈しむように歌うテヒョン、
想像するだけで昇天です。
ハモパートも多いのでガンガン2人でハモってほしい。
ハモる時ってお互いの息を合わせるために
目を合わせますよね、そういう瞬間どんどんください、
あとそれを練習してるビハインド映像も欲しいです
たっぷりめでお願いしm(強欲オタク暴走しましたすいません)



◆ボムギュ×ヒュニンカイ◆*14
M-8 『On Bended Knee』(Boyz Ⅱ Men)

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1994年 アルバム「Ⅱ」収録。
稀代のヒットメイカーJam&Lewisによる名バラード、
別れた恋人に戻ってきてほしいと跪いて許しを請う歌なのですが
メロディーもアレンジも美しくドラマティックで
これをこの2人が渾身のヴォーカルで聞かせてくれたら
相当やばいのでは?!
音域的に低めの部分をボムギュ、高音がヒュニンカイが担当し
サビではたっぷりハモりを聞かせてほしい!
(お気づきかと思いますが
 私は声と声で奏でるハーモニーが大好物です。)
原曲そのままのスケール感あるトラックでもいいですが
ボムギュがギター、ヒュニンカイがピアノを弾いて
アコースティックなアレンジにしても良さそうですよね。
ん~贅沢!



◆ボムギュ×ヨンジュン*15
M-9 『If I Ain't Got You』(Alicia Keys

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2003年 アルバム「The Diary of Alicia Keys」収録。
世界中のシンガー達がカヴァーしまくっている名曲、
TXTメンバーならヨンジュンとボムギュの2人で。
私、ボムギュが自分の音域ギリギリのところを
力を込めて歌ってる時の歌声がめちゃくちゃ好きなんです。*16
ほんとにエモエモのエモなんですよ。(語彙力5歳)
そこに感情表現が巧みなテクニシャン ヨンジュン
切々と訴えかけるようなヴォーカルを加えたら
そんなんもう、エモの極みじゃないですか…!
“あなたじゃないなら
もしもあなたがいないのなら
私にとっては全て意味がないの”
この情熱的な愛の歌を全力で歌って聞かせてほしい!



◆ヒュニンカイ×テヒョン◆*17
M-10 『Back At One』(Brian McKnight

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1999年 アルバム「Back At One」収録。
TXTはラップラインとかダンスラインみたいな分け方を
特に明確にはしていないグループなのですが、
その中でもメインヴォーカルを担うことが多いマンネズ。
やはり歌唱力の面で強い2人だと思うので、
歌い上げる系のスケール感ある美メロバラードを
締めの1曲としてがっつり聞かせてほしいと思い
この曲を選びました。
2人とも単に「歌える」というだけでなく
強弱をつけたエモーショナルな表現ができるシンガーだと思うので
この超絶スウィートな愛の言葉達を
思いっきり感動的に、まるでプロポーズするかのように歌って
うっとりするほど耳も心もとろけさせてほしい!



 * ・ * ・ * ・ * ・ *



あーーー楽しかった♡
推しに自分の好きな曲を歌ってもらえるならって
考えるだけでウキウキしちゃうし、
日頃からそんなことばっかり考えてるせいで私は
もはやそこそこ脳内再生できるようになってきていますw
おうちで過ごす時間が多いであろう今日この頃、
こんなひとり遊びも楽しいですよね。
最後まで読んでくださった方、
私の妄想にお付き合いくださってありがとうございました♡



 * ・ * ・ * ・ * ・ *

*1:2AM『Confession of as friend』www.youtube.com

*2:BTS『Dope』www.youtube.com

*3:スビン×ボムギュ=スギュ、とは。誕生日が3ヶ月しか違わず、日本に生まれていたなら同学年だったはずのスギュ。韓国の年齢の区切り方だとボムギュはスビンの1歳下で、年長者を敬う儒教の国ではボムギュからスビンへのヒョン呼び&敬語がマストになるのだけど、ボムギュは隙を見てちょいちょいスビンにタメ口をきく。さりげなく呼び捨てにしちゃったりもする。それはまるで、好きな子にちょっかいをかけていたずらしかけちゃう小学3年の男の子みたい。スビンはそんなボムギュを優しく受け止めてるんだけど、時々そこそこな仕返しもするw 以前2人でやったVliveではそんな攻防がエスカレートしてお互いの肩や腕をかじり合ったことも(なんでやw)。社交的だけど繊細さもあるボムギュと人見知りだけどおおらかさがあるスビンはお互いを補いあってるみたいな部分もあったりして、スギュ沼は深い。

*4:余談ですが、Musiqといえばテヒョンが以前Weverseでおすすめしていた『Whoknows』は2003年のアルバム「Soulstar」に収録されています www.youtube.com

*5:ヒュニンカイ×ヨンジュンカイジュン(ヨンカイ)、とは。グループ最年長のヨンジュンと最年少のヒュニンカイ。練習生時代、MBTIテストという心理学に基づいた性格テストで全く同じ結果が出たことで「大きなヒュニンカイ」「小さなヨンジュン」と呼ばれていたとか。陽キャヨンジュン陰キャなヒュニンカイという印象から一見すると似ているようには感じないけれど、きっと根本的な部分に共通点があるのでしょう。ひとりっこのヨンジュンが、実家族の中では妹のいる「お兄ちゃん」なヒュニンカイを可愛い弟としてよしよししている感じが愛しく、しかし時々兄弟逆転しているかのような瞬間も垣間見える、カイジュン沼は深い。

*6:スビン×テヒョン=スビテ、とは。スビンはその謙虚な人柄ゆえ時に自己評価が低めに見えることがあります。そんなスビンをいつも励ましているのがテヒョン。グループのリーダーを決めた時のことをテヒョンは「スビニヒョンは年齢関係なくとても大人だからリーダーになってほしいと思った」と話しています。以前スビンはテヒョンに「僕の才能は何だと思う?ステージと寝ることと食べること以外でね」と冗談めかしながらちょっと自虐気味にも思えるような質問をしました。それに対しテヒョンは「劣等感を感じることはありません。ヒョンは十分優秀です。委縮しないでください。僕たちのリーダーじゃないですか。理由もなく選んだわけじゃないですよ。」とまっすぐ答えたのです。テヒョンにだからこそこの質問をしたのであろうスビンと、ふざけたりせず真剣に答えるテヒョン、この信頼関係!(涙) スビテ沼は深い。

*7: スビン×ヨンジュンスビヨン(ヒョンライン)、とは。読書やゲームをしているのが好きでとにかくおうちにいたいというインドアで内気なスビン、友達が多くて休日になるとすぐ遊びに出かけ門限ギリギリまで帰ってこなかったという活発で明るい人気者ヨンジュン。もしも同級生だったとしても多分仲良しにはなってなかったであろう真逆なタイプの2人が今、お兄さん組としてそれぞれの形でグループを牽引しているということにグッときてしまう。秀でた音楽的才能でメンバーから尊敬を集めるヨンジュンはいざという時頼りになる最年長として、穏やかで成熟したメンタルのスビンはメンバーを優しく後ろから支えるリーダーとして。なんという尊み。あと、めっちゃいちゃいちゃする。すごいする。もはやそれに慣れっこな弟たちがいちゃつく2人を華麗にスルーするところまで込みで最高に愛しいので、スビヨン沼は深い。

*8:The Dream Chapter: MAGIC Concept Trailer。0:45~大きな体を活かしたダイナミックなスビンとしなやかで美しいムーブのヨンジュンの、まさに阿吽の呼吸とも言うべき息の合ったダンス。2人同時にカメラ目線になった瞬間の「少年性の中に宿る妖艶さ」は何度見ても震える…!www.youtube.com

*9:ボムギュ×テヒョン=ウプズ、とは。ウプズという名称はこの2人がVliveで「ウジュプショ(宇宙を壊せ)ラジオ」というコンテンツを配信していたことに由来しています。学年はテヒョンが1つ下になるんだけどボムギュが1年休学をしていたので現在同学年として同じ高校に通っている2人。ふんわり美少年のボムギュとしっとり美少年のテヒョン、タイプの違う美しさの2人が並んだ時の破壊力といったらもう!お兄ちゃんぶりたいボムギュをテヒョンは弟としてちゃんと立ててあげており、そんな礼儀正しくしっかり者で賢いテヒョンのことをボムギュは無条件に信頼している、という関係性。背格好から漂うチップとデール的な双子感なんかも含め、別界隈でよく使われる言葉で表現するならば彼らは「シンメ」な感じ。ステージ上でも放課後の制服姿でもとにかく並んでるだけで絵になりすぎてまじ宇宙が壊れそう。ウプズ沼は深い。

*10:この動画の2:00~の部分。ここではハモりではなくオクターブユニゾンですが、とにかくウプズが2人で熱量高く歌い上げた時のやばみですよ!www.youtube.com

*11:スビン×ヒュニンカイ=コムタクチズ、とは。コムタクチというのは「べったりくっついたガム」みたいな意味だとか。本人達は「スビニヒョンの方が僕にくっついてくるガムでしょ」「何言ってるのヒュニンがヒョンから離れないんじゃん」なんて言い合ってますが、正直お互い様ですw 以前スビンは単独Vliveでカメラに向かってこう語りかけました。「ヒュニンカイはあんなに純粋で素直で優しいのが目に見える子なのに、好きにならない理由なんてある?感情というものが存在する人間である限りヒュニンカイを好きになるしかないと思うんです。そうでしょ?」まるで「空は青いってことみんな知ってるよね?」みたいなテンションで。すごくないですか…!そしてヒュニンカイもこんな大きな愛情を注いでくれるスビンが大好きでいつもくっついて歩いてる。もはや親子のような無償の愛を感じる、コムタクチズ沼は深い。

*12:ところで私PENTAGONのジノくんが大好きなのですがジノくんがカヴァーしたこの曲も絶品なんですよ…2:10あたりから始まりますwww.youtube.com

*13:ヨンジュン×テヒョン=ヨンテ、とは。入社した順が1番早かったヨンジュン、2番目のテヒョン。つまり5人の中で1番付き合いが長いのがこの2人。TXTちゃんは練習生時代5人全員でアメリカに研修に行ってるんだけどヨンジュンとテヒョンだけはその前にも1度アメリカ研修に行ってたりして、TXTの歴史の中にはこの2人にしかない経験や思い出があるのです。「末っ子みたいな長男」と言われる子供のようなヨンジュンと「人生2度目」と言われる大人びたテヒョンだけど、この2人でいる時のヨンジュンはすごくお兄ちゃんぽくなるしテヒョンは可愛らしい弟みがグッと強くなる。並ぶと体格差があって更に際立つ兄弟感。普段はあまり絡みがない印象だけど、立ち位置が隣のことも多いし、よくよく観察してみると微笑ましいやり取りが見られるのがなんともたまらない。ヨンテ沼は深い。

*14:ボムギュ×ヒュニンカイ=ボムカイ、とは。TXTちゃん基本的にメンバー間の密着度が高めであっちもこっちも濃厚接触って感じなんですが、そんな中で最も接触率低めな印象があるのがこの2人のような気がします。時々ボムギュがヒュニンカイのぬいぐるみにいたずらをして(共犯者がいる場合はだいたいヨンジュン)ヒュニンカイに「また始まった…」的な感じで呆れられたりw どっちがお兄ちゃん?って部分もありつつ、でもボムギュはUFOキャッチャーでぬいぐるみをゲットして「カイのプレゼント取れた~!」って喜んだり、バラエティっぽい企画でジェットコースターに乗る時そういう乗り物が苦手なヒュニンカイをいつも必ず気遣ってあげたりしてて、2人の間にはさりげない優しさが漂っているような感じ。ボムカイ沼は深い。

*15:ボムギュ×ヨンジュンボムジュン(ヨンボム)、とは。一言で言うと「やんちゃな兄弟」。ノリがあう男兄弟みがあって、ヒュニンカイのうさぎの人形でキャッチボールをして(!)結果そのうさぎの耳がちぎれる(!!)という、男子高校生感満載のエピソードも…w おしゃれでダンスがうまくてみんなに慕われるヨンジュンとそんなヨンジュンに憧れる弟ボムギュみたいなところもあって、ボムギュはヨンジュンのセルカのまねっこをしたこともあったし、BTSのメンバーJ-HOPEの曲「Chicken Noodle Soup」で踊る企画「CNSチャレンジ」の時にはTXTからソロダンスを公開したのはヨンジュンとボムギュで、これもダンスが得意なヨンジュンのチャレンジをボムギュも真似してみたかったのかなーとか思ったり(※想像です)。なんだか休み時間にめいっぱい遊ぶ男子達を「元気よねぇ~w」と眺めてるような気持ちになる、ボムジュン沼は深い。

*16:永遠に言うけどライブで歌われる『Our Summer』のボムギュのソロパートが至高なんすよ…2:24あたり~www.youtube.com

*17:ヒュニンカイ×テヒョン=マンネズ、とは。TXTメンバーの中で唯一「タメ」になるのがこの2人。末っ子というものは最も愛されそして実は最も強いものだ、とちゃんと自覚しているところがあるw ヒュニンカイがテヒョンに面倒をみてもらっているようでもあるし、でもテヒョンもヒュニンカイを頼っているように見えることもある。同い年ならではの持ちつ持たれつ感。2人で一緒にデザートを食べたり、2人で協力してちょっといたずらっぽいおちゃめな写真を撮ってツイッターにupしたりこの2人が揃った時の雰囲気はもう本当に「可愛い」の一言。ちなみに「無人島に何かひとつ持っていけるとしたら?」という質問をされた時のテヒョンの回答は「ヒュニンカイ」でした…尊み…!マンネズ沼は深い。

TOMORROW X TOGETHERがくれた『In My Blood』という贈り物

2020年3月13日23時53分
コミュニティアプリ Weverse から通知が届きました。
それは、ほぼ食べログ化しているw メンバーの投稿欄「モーメント」に
テヒョンが美味しそうないちごチェリーかき氷の画像を載せたお知らせでした。
そこに書かれたメッセージを翻訳して見てみると
どうやら「12時まで寝ないで」というようなことが書かれており…
 な ん か く る !
なんせテヒョンはTXTのスポ妖精。*1
あと7分後に何かがあることは間違いない、と
高まる鼓動を抑えきれないままその時を待ちました。

そして、日付が変わった3月14日0時。
主にyoutubeFacebookなどの更新を知らせるオフィシャルアカウント*2でも
新曲・カムバに関することや関連記事等を伝える事務所のアカウント*3でもなく、
メンバーが直接発信するアカウント*4にこんなツイートが投下されたのです。

グループ名の他に #To_MOA 、#1stAnniversary というタグがつけられたツイート。
そのリンク先のyoutubeからは、彼らの新しい歌声が聞こえてきました。

www.youtube.com

In My Blood
Shawn Mendesのカバー曲でした。*5
これまでテヒョンが1人で歌ったNathan Sykesの『Over And Over Again』のカバーを
youtubeにupしたことはありましたが*6、TXTとして5人全員でのカバー曲を公式音源として発表するのはこれが初めてです。
ツイートに添えられたタグの #1stAnniversary とはデビュー1周年記念*7という意味と同時に、初めての公式カバー音源化記念ということなのかな?などと思ったりしました。

この曲は、Shawn Mendesが自らの不安障害と闘っている心情を歌った曲です。
“助けて”から始まる歌い出しは静かに自問自答するようで、
しかしそれはだんだん切実さを増してゆき、強く心に刺さる歌声になってゆきます。
パーソナルな独白とも言えるこの曲を5人で歌い継ぐということは
全員が楽曲に対して共通の意識と理解を持っていなくてはいけないと思うのですが、
想いのバトンを声の強弱や感情のグラデーションで見事につないでいて
原曲への真摯な向き合い方を感じさせるし、
その上で5人それぞれの個性も活かされているのが
カバーとしてとても素晴らしい仕上がりになっていると思いました。*8


* ・ * ・ * ・ * ・ *


(ヒュニンカイ)
Help me, it's like the walls are caving in
Sometimes I feel like giving up
But I just can't
It isn't in my blood

ギターのみの伴奏で始まる最初のパート、呟くように歌い始めるヒュニンカイ。
ここでもう一気に心が鷲掴みにされました。
2回出てくる、文の最初の “It” の歌い方に戸惑いや苦悩が滲みます。


(ボムギュ)
Laying on the bathroom floor, feeling nothing
I'm overwhelmed and insecure, give me something
I could take to ease my mind slowly

ギターに加えビートを刻むバスドラが入ってくるボムギュパートで語られるのは
主人公が置かれたあまり良くない状況。
彼が歌っているのはこの部分だけですが、
低めで深くスモーキーな声質と抑えた歌い方が後に続くパートとのコントラストとなり
楽曲に奥行きを持たせる重要な役割を担っています。


(ヨンジュン)
Just have a drink and you'll feel better
Just take her home and you'll feel better
Keep telling me that it gets better
Does it ever?

バスドラのビートが倍になり少しずつ動き出す感情を伝えるのはヨンジュン
良くない状況を打破しようと自嘲気味にもがく思考が手に取るように伝わります。
ヨンジュンの歌声には「陽」の粒子が含まれていると思うので
歌割りがボムギュと続くと互いの特徴を引き立て合うように感じます。*9


(テヒョン)
Help me, it's like the walls are caving in
Sometimes I feel like giving up
No medicine is strong enough

ギターのリフが切り替わり、更にトラックが色づき始めてくるテヒョンパート、
最初の歌詞2行が楽曲冒頭のヒュニンカイパートと全く同じであるにも関わらず
トラックの雰囲気と歌い方の違いで受け取る印象が随分違うことに気づきます。
テヒョンの歌声には悩んでいることに対する苛立ちが込められているよう。


(スビン)
Someone help me
I'm crawling in my skin
Sometimes I feel like giving up
But I just can't

ここで登場するスビンが本当に良い仕事をしている!
あたたかな空気をたっぷり含んだふあふあな毛布みたいにぬくもり感ある声質、
しかしその優しさの奥にある芯の強さが
サビへの橋渡しをするこのパートにぴったりハマっているのです。


(ヒュニンカイ)
It isn't in my blood
It isn't in my blood

サビ、ついに爆発する感情。
ずっとため込んでいた気持ちを一気に吐き出すようなヒュニンカイの
歌声のパワーに圧倒されます。
繰り返される“It isn't in my blood”というフレーズは
直訳すると“僕にそんな血は流れていない”
つまり“僕は(諦めたりする)そんな人じゃない”。


(ヨンジュン)
I'm looking through my phone again feeling anxious
Afraid to be alone again, I hate this
I'm trying to find a way to chill, can't breathe, oh
Is there somebody who could…

しかしまだ揺れ動く心。
ヨンジュンの「陽」の資質を持った声が、豊かな表現力で切なさを湛えて歌うからこそ
強さと弱さの狭間で行ったり来たりする不安定さや孤独感が
よりあぶり出されているように感じるのでしょう。*10


(テヒョン)
Help me, it's like the walls are caving in
Sometimes I feel like giving up
No medicine is strong enough

ここのテヒョンパートは1番で彼が歌っていた部分と歌詞もメロディーも同じです。
ただ、トラックに音数が増え滑らかさが増していることもあり
同じ感情でも刺々しさが若干抜けたように聞こえます。


(スビン)
Someone help me
I'm crawling in my skin
Sometimes I feel like giving up
But I just can't

そこにスビンの安定感。
“誰か助けて どうにかなってしまいそう 
 諦めてしまおうと思うことがある でもどうしても(諦めることが)できない”
そんな葛藤を、攻撃的ではなく内に秘めた強さで表現できるのがスビンなのです。
先日のファンライブ*11の時にも思ったのですが、
彼はこれまでのTXTの楽曲の中で
その柔らかな声質を活かすようなパートを多く担ってきていたので
ここにきて意志が強めな歌声を聞けたのはとても新鮮だし、
まだまだ私たちの知らない魅力を秘めているんだと思うと
スビンのシンガーとしての可能性が今後も楽しみでなりません。


(ヒュニンカイ)
It isn't in my blood
It isn't in my blood

再び叫び出す、諦めたくない心。
“Blood”の語尾に変化をつけるヒュニンカイのスキルフルなヴォーカルが際立ちます。


(テヒョン)
I need somebody now
I need somebody now
Someone to help me out
I need somebody now

感情の昂ぶりはテヒョンのこのパートで更に拍車がかかります。
ヒュニンカイパートで“僕は諦めるような人じゃない”と宣言したその直後の
“今すぐ誰かが必要なんだ 助けてくれる誰かが”という悲痛な叫び。
悩みを振り切ろうとしながら救いの手を必要としている
その必死な姿をテヒョンの切実な歌声が鮮やかに浮かび上がらせているのです。


(ヨンジュン)
Help me, it's like the walls are caving in
Sometimes I feel like giving up
But I just can't

同じ歌詞とメロディーを、最初はヒュニンカイが内省的に歌い
次にテヒョンが苦悩の中に激情を忍ばせ、
そしてここでヨンジュンは迷いながらもどこか悟ったような懐の広さで
次のパートへ向けてかすかに希望の匂いを残してゆきました。*12
この色調の変化を感じた時、私の涙腺はついに大崩壊したのです。
彼らの歌によって映し出された
言葉の向こう側にある感情の機微に心の震えが止まりませんでした。


(テヒョン)
It isn't in my blood
It isn't in my blood

そしてまた繰り返される “僕はそんな人じゃない”
そう、決して諦めたりしないんだ。
どんなに困難な出来事も、高い壁も、必ず乗り越える。
テヒョンのエモーショナルな歌声が魂を揺さぶります。


(ヒュニンカイ)
It isn't in my blood
I need somebody now
It isn't in my blood
I need somebody now
It isn't in my blood

悩んだり、迷ったり、時に誰かの助けを求めながら、
だけど僕は諦めたりする人じゃない、と訴えかけるその強い強い歌声が
この曲の1番最初
消え入るように助けを求めていたヒュニンカイのものであることに
涙せずにいられませんでした。
なんて物語性のある歌割り!


* ・ * ・ * ・ * ・ *


世界中がひとつのウィルスに翻弄され、色んな自由が制限されている今。
もちろんTXTちゃんも例外ではありません。
デビュー1周年のタイミングで初めて自国で、
自分達のファン「MOA」だけを集め行われるはずだったファンライブ。
それはやっと完成したペンライトを初めて灯すはずの日でもありました。
メンバーがどれだけこの日を楽しみにしていたことか。
思えばTXTちゃんはデビューからのこの1年の間に様々な困難にぶつかってきました。
デビューの時から全世界中の注目を集め、グローバルスーパールーキーと呼ばれ、
新人賞を片っ端から総なめにした彼らの経歴は一見華やかに見えるけれど、
最初に発表されたファンダムの名前は
他のアーティストとかぶっていたため変更を余儀なくされ、
夏にはメンバーが次々に体調を崩してしまったことで
参加予定だったイベントをキャンセルせざるを得なくなったり
カムバの予定を2度も延期しなくてはいけなかったり。
やっと叶うと思っていた初めてのライブ、初めてのペンライトの海も
思い描いていた形通りにはならなかった。
あまりに偉大すぎる先輩を持ったことからくるプレッシャーや
様々な妬みによる悪口などに苦しんだこともあったことでしょう。

そんな彼らが
デビュー1周年のタイミングで、
メンバーが発信するアカウントから #To_MOA とタグをつけて
私たちファンにプレゼントしようと選んでくれたのが
“僕は諦めるような人じゃない”と歌う『In My Blood』だったわけです。
その意味を考えるともう……
こんなの泣くしかないじゃないですか………!!!!!

そしてもうひとつ。
この曲に添えられていた画像にはある植物のイラストが描かれていました。

https://pbs.twimg.com/media/ES_3DA5UcAA3qER?format=jpg&name=4096x4096

何の花か気になって、詳しい方に聞いてみると
ワイルドストロベリー(野イチゴ)ではないかとのこと。
画像検索してみると確かに葉の形やギザギザした萼(がく)の形も似ています。
花言葉は「尊重と愛情」「幸福な家庭」「無邪気」。
調べてゆくとワイルドストロベリーには
「幸せを呼ぶ」というジンクスがあるのだとか。
上手に育てると恋愛が成就するという話も。
ヨーロッパでは「Lucky&Love」、アメリカでは「Miracle」を運んでくると言われ
バレンタインなどの贈り物にも選ばれたりするそうで…
TXTちゃんがこの曲をプレゼントしてくれた日は3月14日。
ホワイトデーなんですよね。
そして、もうひとつ思い出してください、
「12時まで寝ないで」とこの曲の投下を予告したテヒョンの投稿のこと…
画像が「いちご」チェリーのかき氷だったってことを!(震)
…もちろんこれらは私の勝手な想像にすぎないので
全然見当違いかもしれないんですけどw
まぁ、幸せな気持ちになれる勘違いならいっか♡ということで(強引)
もう少し想像力を働かせてみると、
このイラスト、まだ花がつぼみじゃないですか。
だから、これからTXTとMOAで一緒に愛を育てて
花を咲かせて幸せになろうってことなのかな、なんてね。

いずれにせよ、
素晴らしい歌をプレゼントしてくれたことは揺ぎない事実。
私は本当に素敵なアイドルに出会えたなぁ、と幸せを噛みしめつつ
これからどうなるかわからないことも多いけど
大きな愛への恩返しをすべくどんな形でも応援していきたいなーと思いながら
今日も彼らの歌声を聞いています。
まだTXTちゃんのことを知らない人にもいつか出会ってほしいなぁ。

ありがとうTXTちゃん大好き♡♡♡♡♡*13


* ・ * ・ * ・ * ・ *


2020/3/18 追記

ワイルドストロベリーは3/29の誕生花らしいのであまり関係がなさそう…
なんにせよあのイラストは苺の仲間っぽいですね。
そうなるとあの日てひょんがWeverseに載せたかき氷の苺は
やはり意図的なものだったということでは…
本当にそうだとしたら、ちょっとしびれます…!!!

*1:スポ=Spoiler=ネタバレ。テヒョンはファンの期待を煽るようなヒントをわざとちょいちょい落としていくことが多いのです。

*2:@TXT_bighit

*3:@BigHitEnt

*4:@TXT_members

*5:こちらがオリジナル。www.youtube.com

*6:テヒョンは色んなカバー曲を少しだけ歌った動画を時々ツイートしてくれるのですが、フル音源として公式にDLできるのは現時点ではこの『Over And Over Again』のみです。 www.youtube.com

*7:TXTのデビュー日は2019年3月4日。先日1周年を迎えたばかりです。

*8:…なんて冷静ぶって書いてますけど、正直公開されてからずっと心臓止まりそうだったし気づいたらこの1曲だけをひたすら2時間聞いていた

*9:漏れる心の声:“home”の歌い方がスッキ…たまらん…

*10:漏れる心の声:“can’t breathe, oh”のohで声がちょっと掠れる感じ、やばくないですか…!

*11:2020年3月8日に行われたTXT初めてのライブ(内容的にはファンミーティング的な感じ)。 現在の状況を鑑み無観客で行われ生配信されました。有料コンテンツで日本円だと2000円ちょっとくらい。1度課金すれば、アーカイブがupされた後は何度でも見られるようになります。今のTXTちゃんの可愛さとかっこよさが詰まった2時間なので興味ある方は是非! www.vlive.tv

*12:漏れる心の声:“Help me”の後のうっすらとした掠れ、“wall”の余韻、“cavin in”の語尾でキュッとなる感じ、“can't”の色付け方……全部…好き……(´;ω;`)

*13:結果ただの惚気ブログみたいになってしまったことは反省している。しかし後悔はしていない (`・ω・´)

TOMORROW X TOGETHER 『THE DREAM CHAPTER:MAGIC』について語りたい《2》

前エントリーの続きです。
anetta-moa.hatenablog.com


 * ・ * ・ * ・ * ・ *

M-5 『Can’t We Just Leave The Monster Alive?』

ちょっと変わった長めな曲名でおなじみTXTちゃん、こちらもなかなか風変わりなタイトルですが、これはゲームをしている少年の気持ちを歌った曲。
エンディング目前、迫るラスボスのモンスターを倒すと終わってしまうこのゲームをまだ終わらせたくない、だから、Can’t We Just Leave The Monster Alive?=「ただモンスターを生かしておいたらダメなのかな?」
私はほとんどゲームをしないからなのかもしれませんが、ゲームをする人にとってラスボスは倒したいものの象徴であり取り掛かったゲームはクリアしたいものなのでは?と思っていたので、いよいよ対峙したラスボスを前にそんな心境になるというのは個人的に割と目から鱗でした。この名残惜しい気持ちが意図するものはつまり【いつまでも永遠に少年のままでいたい】という思い。大人たちは、目標を持って進め目的を果たせと急かすばかりだけど、僕はまだここにいたい。

“このゲームに僕たち隠れちゃおう”
“決められた道はつまらない 一緒に逃げてきたここで永遠に”

今この年代の彼らが歌うからこそ、この心情がとても現実味を帯びて聞こえてきます。
また、トロピカルハウス*1を取り入れたこの曲は、現在10代~20代前半の彼らにとってすごくリアルタイムで馴染みあるトラックなのではないかと思います。テヒョンも大好きなJustin Bieberの『Sorry』*2なんかに近い感じかな。

この曲で印象に残ったのは、曲のエンディングへ向けて畳みかけるようなテヒョンのエモさもさることながら、Aメロや大サビ前の導入部を歌うスビンの歌声。スビンは彼の穏やかな人柄がそのまま音になったような柔らかい声質の持ち主なのですが、この曲の中で担当しているパートがまさにこの曲の主人公の優しく純粋な性格を感じさせるような部分なので歌声と歌っている内容がとてもフィットしているのです。更にスビンは5人の中で1番【歌う声と喋る声が近い】メンバーだと思うので、彼が歌うとフィクションの世界もリアルに語っているような錯覚に陥りやすい気がします。
まさに、歌割の妙。



M-6 『Magic Island』

メロディーも構成もとてもシンプル、余計な音の装飾を削ぎ落したトラックの中で、淡々と進みゆく時間のように紡がれる歌。
が、淡々としているように見せかけてその実5人の歌声には【抑えたエモさ】があり、大仰な展開も派手な煽りもないというのにひたひたと心に流れ込んでじわじわと感動の波を立ててゆきます。

この曲を初めて耳にしたのはリリースに先駆けて公開されたアルバムプレビュー動画*3だったのですが、ここで切り取られて公開されていた『Magic Island』は2番の冒頭部分、ボムギュが歌っているところからでした。ボムギュの声は5人の中では低めで男性的です。なので高音が多くなりがちなサビ部分よりも曲の始まりのパートを歌っていることが多いのですが、この曲の語りかけるような歌い出しに彼の声が特別ハマっていて、プレビューの中のたった数秒のこのボムギュパートを私は何度もリピートしました。静かに想いを絞り出すような歌い方が本当に素晴らしいのです。どちらかと言えばハスキー寄りで乾いているように聞こえるけれど実は感情がひたひたに染み込み、少し思いを込めただけで心の雫が滴ってくるようなボムギュの歌声*4。この曲は歌い出し以外のパートでも全体的に彼の存在感をより感じられる気がしました。

この『Magic Island』は、前作収録の『Nap of a star』と対になっていると思われます。
失ってしまった【君】を思う『Nap of a star』

“君の記憶だけで僕の心はいつでも踊る 昔みたいに”
“魔法のようだったその瞬間も 輝く夜空も 僕の心に美しく散りばめられている”

www.youtube.com

【君】と過ごした大切な思い出や始まりの場所を忘れてはいけない、と繰り返す『Magic Island』

“覚えている?君と僕の星の歌”
“ここは僕たちのスタートライン”
“一緒に見たあの日のスターライト”
“その夜を忘れちゃいけない この場所を忘れちゃいけない”
“名前を忘れないで 魔法がとけないように”

www.youtube.com

この2曲は、MVがショートフィルム仕立てになっていること、『CROWN』や『9 and Three Quarters (Run Away)』など他の楽曲にもつながるワードや映像がたくさん散りばめられていること、MVの最後に【+U】という表記が出ること*5などから、今後の彼らの活動において重要な鍵を握る楽曲たちであると思われます。
また、『Magic Island』を音だけで聞いていた時、歌の背後にパチパチという音が入ってるのがずっと謎だったのですが、CDリリースから約1か月後に公開されたこの曲のMVを見て初めてその音が【焚火(もしくは木)を燃やす音】だとわかりました。そういう点からも音と映像が密接な関係にある楽曲だということに気づかされますし、そしてその映像はどうやら彼らがこれから描いてゆく物語の軸になっている―――その全貌が見えるのはいつなのか?今回のMVの続きはどうなるの?映像の中に意味深に散りばめられたヒントを集め様々な角度から推理してゆく、分析や推理がお好きな解析班系オタクの皆さんにもTXTはオススメです。

もちろんそういうことを抜きにしても純粋に楽曲として美しいし、MVの中でメンバーの演技をしている姿が見れるのが新鮮!という見方もできたり【楽しみ方の選択肢】を色々用意してくれているのがTXTの面白さのひとつなのだとここでもあらためて感じます。



M-7 『20cm』

私の最愛曲。好きすぎて言葉が出てこない。ので、とりあえず聞いてくれ!!!

www.youtube.com

聞いた?ねぇ聞いた?!
音のひとつひとつ全てがとろりと甘やかでキラキラしているトラック、完全に90年代R&Bのメロウネス*6を踏襲していてもうほんっっっとに胸熱…!
今作発売の1か月前の9月21日、テヒョンがupした日記*7に、最近よく聞いている曲としてLuther VandrossD’AngeloRahsaan PattersonPeabo Brysonなどの楽曲を挙げており、もう少し遡ると7月29日にはBrian McKnight & Mariah Careyのデュエット曲を推薦していたりして、いや、これほんとに現役高校生のチョイス?!と驚かされたのですが、その後アルバムがリリースされこの『20cm』を聞いた時、なるほどな!とすごく納得したのです。テヒョンはきっとこれらのR&Bレジェンダリーシンガーズの歌唱法を相当勉強していたのではないでしょうか。R&Bシンガー特有のこぶしを効かせるような歌いまわしを研究し、自分なりに消化し、自分の歌い方の中で実践する。『20cm』のテヒョンの歌唱はその努力を物語っていました。伸ばした音に1番R&B感があるし吐いた息の使い方もお見事。テヒョンの声質はどちらかというと硬質で線が細くクリスタルのような透明感があるので、濃厚でふくよかな声を持つシンガーが多いR&B/SOULというジャンルを歌うにはもしかすると5人の中で条件的に1番遠いのかもしれません。でも、それを歌に対する情熱ときっとものすごく重ねたであろう練習で得た技術で誰よりも巧みに表現しているのです。彼の楽曲の理解度の高さとそれをどう歌えば形にすることができるのかという研究心、それらを的確に出力するスキルに本当に感服しました。

さてこの『20cm』、なんせ歌詞がほんっとに身悶えるくらいピュアで愛しい!歌詞全部の和訳をまるっと載せてしまいたいくらい本当に良い歌詞なんです…!
主人公の僕とずっと友達だった(幼馴染?)女の子。ある暑かった夏、ちょっと会わない間に僕の背は伸び、声も低くなってしまった。友達のはずの君にぎこちなく男らしいふるまいをしたりしてしまう。

“音もなく毎晩伸びた背と君への気持ち 足並みを揃えて成長したみたい 君を見る僕の気持ち”
“君は知らない 僕たちは20cm差”

あぁなんて絶妙なフォーカス!思春期のほんの一瞬にしか感じることができない(でも誰もがきっと経験する)自分の心と体の急激な変化とそれに対する戸惑い。それを本当に丁寧に丁寧に掬い上げ、そっと言葉にして紡ぎあげたのがこの曲の歌詞なのです。【20cm】とは、この曲の中の彼らの身長差であり、2人の間の【微妙な距離感】を表す数値でもあるんですよね。その【微妙】な感じはこんな歌詞で表現されています。

トッポッキを一緒に食べるメンバーが必要な時 絶対君の味方になる人が必要な時 ただ見上げればそこにはいつも僕がいるから”

これ、普通のラブソングの歌詞だったらトッポッキのくだりは入れないと思うんですよ。君の味方が必要な時は僕がいつもそこにいるよ、だけで成立するわけじゃないですか。でも、トッポッキを一緒に食べるというロマンティックでもなんでもない日常的な描写をワンクッション入れたことで、ストレートに想いを伝えることへの照れみたいなものがすごく表現されていると思うわけです。友達以上恋人未満みたいな近くも遠くも感じる20cmという微妙な距離感の中、相手の気持ちはもちろん自分の中に芽生えた初めての恋心すらも手探りな様子が本当に伝わってくるし、そんなちょっとした迷いの後に明かす本当に届けたかった【僕は絶対君の味方になる、いつでもそばにいるよ】という気持ちの輝きったら…!こういうすごく繊細な心の揺れやそれによってきらめきを増す純度の高い想いが全編に散りばめられていて、とにかく秀逸 of 秀逸!
そしてその世界観をTXTの歌声が色鮮やかに描いているから聞いているだけで映像が浮かぶようなんですよね…約3分半の間に恋愛映画1本観たような感覚。
メロウなR&Bも彼らにものすごく似合っていて*8、今後も是非こういう路線の楽曲を歌っていってほしいなーと思います。
…んーーーほんとに大好きな曲だから全然語り足りない気がしてるんだけど私の語彙力が追い付かない…ので、最後にこの曲のライブversionの映像も貼っておきます。エモさ増し増し。最高です。
www.youtube.com



M-8 『Angel Or Devil』

恋に落ちた男の子の頭の中で悪魔が囁く

“恋なんて宝くじみたいなもの うまくいきたいならスクラッチを削れ 男らしく攻めるんだ” 
“天使みたいな言葉はありえない”

すると今度は天使が言う

“僕がその天使ですけど スローダウン 全部逃してしまったらどうするんだ永遠に”

そんな可愛い葛藤を遊び心たっぷりに歌った1曲。
前作収録曲『Cat&Dog』*9や、事務所の先輩であるBTSの『Boy In Luv*10から歌詞&振付を引用するなど【知らなくても楽しく聞けるけど、知ってるとニヤリとしてしまう】みたいなネタを巧みに挟み込みながら、ちょっとユーモラスに描いています。でもそれが逆に恋に対して不器用で一生懸命な主人公の健気さもあぶり出したりもしているんですよね。なんとも愛しくなってしまいます。

陽気でどこかとぼけたような音で奏でられるウワモノと強めに打ち付けるベース&バスドラを組み合わせたトラックがループされているこの曲、歌詞の中で悪魔サイドの声が語られるパートの時はウワモノの音が消えて低音リズム隊の音だけがブンブン鳴り、天使サイドの声が語られ始めるとそこにウワモノがコロコロ転がり込むように加わり出して、トラックだけ聞いてても場面転換のタイミングがわかる仕組みになってるんだけど、この【心象描写とその背景の色合いがバチッとハマる感じ】に快感すら覚えます。映画に例えるなら、恋に落ちた1人の男の子の気持ちを描いた歌詞が【脚本】で、それを歌う(演じる)メンバーは【俳優】、そしてその後ろで流れるトラックは場面を盛り上げたり時に言葉以上に登場人物の心を映し出す【サントラ】のような役割を果たしているという感じでしょうか。

その俳優陣ことTXTちゃんたち5人が代わる代わる【天使】と【悪魔】と【2つの声に戸惑う男の子】の役を演じていくわけですが、その中で【スビン=天使】&【ヨンジュン=悪魔】という設定だけは曲の最初から最後まで揺るぎなく変わらないんですよね。この配役がもう本当に絶妙!柔らかい声質のスビンがちょっと気弱な天使サイドの声を歌い、RAPが得意なヨンジュンが強気な悪魔サイドの声で気持ちを煽る。これがこの曲の設定をわかりやすく見せ面白さを際立たせているのだと思います。
特にこの曲の中のヨンジュンは本当に表現力豊か!ちょっとした節回しや発声の仕方などの変化でかっこよさもお茶目さも強さも可愛さも次々繰り出してきて、それこそ演技派俳優のように色んな顔を見せながら【イケイケなデビルの声】を歌い切っています。そもそもヨンジュンは表現の引き出しがめちゃくちゃ豊富!『20cm』では甘く優しく、切ないもどかしさまで丁寧に描いていたし『Can’t We Just Leave The Monster Alive?』ではゲームの世界から出たくない少年の幼さを滲ませていたかと思うと大サビではエモさ全開で後半の盛り上がりへ向かう着火点を担っていたり、とにかく歌う曲・歌うパートで全然違う色を出すことができるのです。この感情表現の幅広さについて考えた時、例えば研究を重ねて自らの歌唱法を固めていくような印象があるテヒョンとはまた別のアプローチがヨンジュンにはあるように感じています。音楽との接し方においてどちらかというとthinkというよりfeelなタイプに見えるんですよね。それは、これまで公開されてきたリアリティ番組*11や、ちょっとした収録のビハインド*12などなど彼らの素顔が垣間見える様々な動画に、音楽が鳴り出すといつでもどこでもすぐに踊り出すヨンジュンの姿が映し出されていたから。ダンスに対する強い情熱を持っているということもあると思うのですが、それと連動するようにヨンジュンには【音楽の浸透率の高さ】を感じるのです。音楽を耳で聞いているというよりも、音を体全体に浴びながら細胞に染み込ませて自分の中に取り入れているようなイメージ。それがしっかりヨンジュンの【心の芯】にまで染みわたることで、歌やRAP、ダンスなどでアウトプットする際に豊かな表現となって発露するのではないのかと思うのです*13。声質は5人の中で1番個性的だと思うのですが、曲ごとの世界観にマッチした表現をすることでどの曲でもその個性を1番良い形で活かすことができる人。歌って良し、RAPして良し、ダンスも最強、さすが【ビッグヒット伝説の練習生】と呼ばれた男*14

…あれ、何の話でしたっけw*15
そう、『Angel Or Devil』ですよ。この曲も『9 and Three Quarters (Run Away)』同様、パフォーマンスの時には歌詞の世界をポーズやダンスにして見せているのが特徴的。天使の輪や羽、悪魔のツノなどを手で表現したり、天使スビンと悪魔ヨンジュンが腕相撲を始めたり、まるでアニメーションを見ているような楽しさです。
www.youtube.com

逆にMVはシンプルでクール。これまでの中で最もダンスシーンが多い(てかダンスメイン)MVです。演技しててもじゃれあってても何をしてても可愛くてかっこいいTXTちゃんですが、私は歌って踊る彼らが1番好きだからこの曲のMVが特にお気に入りで、たくさんの人に見てほしい!!!と思っています。
www.youtube.com

HIP HOP寄りの曲でもゴリゴリになりすぎず、かと言ってアイドルアイドルしすぎた軽いPOPSとも一線を画したおしゃれ感があって、まさに天使のキュートと悪魔のクールが同居したTXTの魅力満載の1曲。



 * ・ * ・ * ・ * ・ *

以上全8曲、現行メインストリームを意識した音から大人リスナーがピンとくるような80~90年代テイストをしのばせたものまで、幅広い層に響く1枚になっていると思います。
全体的にUSの音楽シーンの影響が強めな印象を受けたので、洋楽が好きな方にも受け入れやすいのではないかと思いました。
抜群のルックスや5人のキャラ、メンバー間の関係性など、アイドルとしての満足度も高いグループですが、パフォーマンススキルの高さや音楽的な面白さにも注目してみると更にハマること間違いなしのTOMORROW X TOGETHER。
まずはこのフルアルバム『THE DREAM CHAPTER:MAGIC』*16を、たくさんの方に聞いていただけたら嬉しいです。

・オフィシャルSHOP
単品(2形態中1形態ランダム)TOMORROW X TOGETHER ファーストアルバム「The Dream Chapter: MAGIC」txtofficialshop.jp
・ユニバーサル
store.universal-music.co.jp
タワレコ
tower.jp

*1:2013~4年頃ダンスミュージック界隈から火が付き、瞬く間にPOPシーンまで広まったハウスミュージックのジャンル。その名の通りトロピカルな音色が特徴的で、ダンスホールレゲエをビートの下敷きにしたリラックスして体を揺らせるような楽曲が多い。

*2: あらためて聞いてみるとやはりすごく共通してる印象ですね。Justin Bieberの『Sorry』 www.youtube.com

*3:この動画の中の曲順はアルバムの実際の曲順とは異なります。『Magic Island』のプレビューが流れるのは0:53~。 www.youtube.com

*4:ツイッターでも語ってしまうくらい私はボムギュの歌声が好き…

*5:事務所の先輩BTSもこれまでの楽曲・MVなどに裏ストーリーが隠されていることで有名なのですが、そのストーリーに関わるものには【BU】という記載があるので、それのTXT版が【+U】シリーズなのだと予想されます

*6:例えば私はこんな感じの曲を思い浮かべました。Tyrese『How You Gonna Act Like That』 www.youtube.com

*7:【Weverse】というコミュニティサイトがあって→ https://weverse.io/、この中でメンバーの日記や彼らの日常を感じる画像、ファンの書き込みにメンバーが直接コメントを返してくれるなど様々なコンテンツが楽しめるのです。最近FCが開設されたことで一部有料ゾーンもできましたが、ほぼ無料で楽しめるので気になる方は是非!

*8:TXTにメロウなR&B曲が似合うというのは2019年末のKBS歌謡大祝祭でSHINeeの名曲『Replay』をカバーした時にも感じました。これ本当に良いステージで、TXTのファン以外の方からの好評の声も結構見かけました。 www.youtube.com

*9:こちらがMV。この曲には英語versionのMVもあって、微妙に違う映像になっているのでよければ検索してみてください。 www.youtube.com パフォーマンスも可愛いので見て見て!ちなみにこの時のお衣装、メンバーの年齢が上になるほど白の分量が多く、下になるほど黒の分量が多くなってるんですよねー。芸が細かい。 www.youtube.com

*10:BTS 2014年リリース 2ndミニアルバム『Skool Luv Affair』のタイトル曲。TXTは2019年末にSBS歌謡大祭典のステージでこの曲をカヴァーしました。TXTが公的にカヴァー曲をパフォーマンスするのはこれが初めてでした。 www.youtube.com

*11:2019年5月にアメリカで過ごした様子を追った【ONE DREAM. TXT】は彼らの可愛さだけでなくメンバーが困った時にお互い助け合ったり海外でのステージを重ねていくごとに成長していく姿も映し出されており思わずグッときてしまう見ごたえある番組でした。ゆるめに楽しむならメンバーだけで遊びに出かける【TALK X TODAY】シリーズもオススメ。

*12:楽屋の様子なんかを高頻度でupしてくれるオフィシャル動画【T:TIME】は30秒程度とかの短いものもあるのでカジュアルにさくさく見られます。彼らをより身近に感じられると思います。

*13:もちろんそこには想像を絶する努力という基盤があっての話ですが!実際、練習風景の映像にはたった一言の歌い方を何度も何度も繰り返し練習しているヨンジュンの姿がありましたし!ただ感覚だけでやっている、という意味でないので誤解なきよう…てかこのへんあくまで私が個人的に感じてることなので…怒らないでください…w

*14:練習生時代、歌・RAP・ダンスなど各部門ごとに練習生がランク付けされる【月末評価】というものがあったようなのですが、ヨンジュンは何か月も連続で 全 部 門 1 位 に君臨し続けていたそうです。シンプルに凄い。

*15:推しの話ってつい熱くなりがちですよねすいません。

*16:ちなみにCDと一緒にフォトブックやトレカなど色んな付属品が入っているのですが、その中にタイトル曲のMVに出てきたとあるアイテムがあってそれを使うことで何かが見えてきたり…音楽という目に見えないものを【手に取れるモノ】を使ってより多角的に楽しむことができる仕掛けは今のサブスク時代だからこそ面白さが際立つのではないでしょうか。あと、フォトブックのビジュアルが神。2形態それぞれお写真違うけど、どっちもまじで神。

TOMORROW X TOGETHER 『THE DREAM CHAPTER:MAGIC』について語りたい《1》

2019年10月21日にリリースされた
TOMORROW X TOGETHER『THE DREAM CHAPTER:MAGIC』。
このアルバムの感想を書き残しておきたくて、それだけのためにこのブログを開設しました。
TXT*1は2019年3月4日、5曲収録ミニアルバム『THE DREAM CHAPTER:STAR』でデビューした5人組ボーイズグループで、このデビューミニアルバムの次に発売されたのが8曲収録の1stフルアルバム『THE DREAM CHAPTER:MAGIC』になります。
2020年1月15日にはシングル『MAGIC HOUR』で日本デビューをしたことでメディア露出も増え、あのテレビや雑誌に出ていたお顔が可愛いのに背が高くてやたらスタイルのいい男の子たちは誰?てかグループ名長くない?トゥモローなんとか?へぇ、どんな曲歌ってるのかしら??…なんて気になった方もおられるかもしれません。そんな方にも彼らの楽曲の良さが届いたら嬉しいなーという身の程知らずな願いを込めつつw 基本的には【あくまで個人的なアルバムの感想】をたらたらと綴っていきたいと思います。

 * ・ * ・ * ・ * ・ *

デビューミニアルバム『THE DREAM CHAPTER:STAR』は少年性を全面に打ち出した明るく元気で爽やかな雰囲気の作品でした。
衣装やヘアメイクなどもメンバーの実年齢 *2 より若干低め設定にしてあったように思います。
以前プロデューサーであるパン シヒョク氏*3 がTXTについて「新人は成長段階を見せることも魅力であるけれど、TXTは最初から高いレベルでスタートしたので成長度を見せていくのが難しい」というようなことを話していました*4。(超絶ざっくり意訳)
だから、戦略として最初は【パフォーマンススキル以外の部分をあえて幼めに印象付けようとした】んじゃないかな。
つまりデビューミニアルバムで少年ぽさを強くアピールした分、初めてのカムバとなったこのフルアルバム『THE DREAM CHAPTER:MAGIC』では前作から約7ヶ月というスパン&彼らの実年齢に似合う等身大な作品であるにも関わらず、イメージ的に大きな変化をわかりやすく感じさせることに成功したのではないかと思うのです。
もちろんそこに彼ら自身の実際の成長があったことは言わずもがなですが。



M-1 『New Rules』

っていう前置きからの1曲目。
しょっぱなから彼らは“明るく元気な少年”的なイメージを壊しにかかります。
イントロからベースがうなり、ヨンジュンとヒュニンカイが交互に囁くRAPで始まるこの曲は、学校、大人、自分を取り巻く全てのものから自由を抑え付けられているような苛立ちで何もかもに反抗したくなってしまう思春期の心の叫びを歌っています。

“決められた毎日にはうんざり”
“やるなって言われたらやりたくなる”
“もっと刺激的なものがほしい”
“その常識は誰が決めたの?”
“僕を縛る見えない鎖を壊して新しいルールを作るんだ”

待って、あんなに純粋そうだった男の子たちが?てかそんな声、そんな歌い方、お母さんは知りませんよ?!
急き立てるようなビートとファンキーなベースが印象的なトラックに、今まで私たちが聞いたことがなかった、見たことがなかった、5人の新しい表情。
いきなりイメージチェンジが過ぎるよTXTちゃん!
でもそのギャップへの驚きも相まって、強い意志を投げつけてくるような5人の歌声にあっという間に心を奪われてしまうわけです。
開始11秒の効果音はきっと、私たちの脳裏に残っていた【ブルーオレンジエードを爽やかに飲み干す屈託ない少年】の姿から【子供と大人の狭間に立ってちょっと不貞腐れた顔でコーヒーを啜るティーンエイジャー】の姿に切り替えるスイッチ。
新しいTXTに出会える期待が一気に膨らむ幕開けでした。
あと、この曲を音楽番組で披露する時、80'sロンドンキッズみたいなちょっとパンキッシュな衣装を着ていたのが歌っている内容に本当にピッタリで、そういう細部にも意味を持たせるトータライズされた楽曲表現がブラボー!
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M-2 『9 and Three Quarters (Run Away)』

タイトルの和訳は「9と4分の3番線で君を待つ」
私、未履修なので詳しいことはよくわからないのですが、ハリーポッターの中で魔法の世界?の入口が【9と3/4番線】という場所らしくそれを引用しているようです。
“僕以外みんな幸せに見える 泣くより笑う方がもっとつらい” という歌い出しで始まるこの曲は、とにかく現実世界が苦しい僕(もしくは君)と、ここから2人で魔法の世界に逃げ出そうと手を差し伸べる君(もしくは僕)の物語。
“ビビディバビディ” “魔法陣” “召喚の呪文” などの言葉が並び、魔法を連想させる怪しげできらめきを帯びた音たちが散りばめられているので、一聴するとファンタジックな印象を受けますが、実は今いる環境の中に自分の居場所を見つけることができずにいる若者の心の痛みが含まれた内容になっており、それを彼らの歌声がヒリヒリするくらい強く訴えかけてきます。
中でも前作では5人の中で特にはつらつとしたピュアな歌声を聞かせていたヒュニンカイが、こんなにもリアルに苦しさや痛みを歌いきっていることに驚かされました。この曲に限らずなのですが、今作ではとにかくヒュニンカイのヴォーカルの成長度が凄い!透明感と柔らかさを併せ持ち、まるですりガラスを通した光のような歌声が、時に突然反転し色濃い影に変化したりしながら歌詞に寄り添って、言葉にもメロディーにもドラマを纏わせてゆく。この人の色んな表現をもっと聞いてみたい、とあらためて思いました。
80年代の香りがするロックサウンドをベースに魔法の世界へと誘うようなミステリアスな音色を加えこれまでのTXTにはなかったハードかつ独特な世界を構築、その中で響くシリアスで切実な5人の歌声が胸に迫る1曲です。

MVは謎めいたストーリー仕立てになっており、散りばめられた伏線を見つけ出しながらそこに隠された設定を探る楽しみもあって、これぞビッヒ*5 の真骨頂といった仕上がり。
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また、パフォーマンスは歌詞をなぞるようなムーブやフォーメーションを取り入れ、この曲の内容が視覚でも伝わるような構成で披露されていました。
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MVもパフォーマンスも楽曲の魅力を増幅させていると思うので、是非両方チェックしてみてほしいと思います。

ちなみにこの『Run Away』は今作のタイトル曲なのですが、前作のタイトル曲『CROWN』とは全く異なる雰囲気でありながら、よく聞くと根底にあるテーマは同じということに気づきます。『CROWN』は、ある日【頭からツノが生えた少年】が “世界中で僕だけがおかしいみたい” という疎外感や居心地の悪さを抱えていたところに【翼を持つ少年】が現れて彼に手を差し伸べ、異なる姿だけどマイノリティとしての同じ痛みを持った2人が出会ったことで互いを救っていく、という歌でした。童話の世界に出てくるような【ツノ】や【翼】というアイテムはつまり【マジョリティの中で生きづらさを抱えているマイノリティ】を示す巧みな比喩表現であり、僕以外みんな幸せに見えると歌う『Run Away』と地続きであるということがわかります。
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“言って、君の半分を完成させるのは僕だろ?僕の名前が呼ばれた瞬間”(CROWN)
“僕の永遠になって 僕の名前を呼んで”(Run Away)

“君の存在が魔法のように僕の世界を変える”(CROWN)
“君を見た瞬間 魔法は始まった”(Run Away)

“やっと完璧になった 僕たち2人だから”(CROWN)
“君と僕が一緒なら空の上も走れる”(Run Away)

このようにこの2曲は呼応する部分が多いことからも、やはりビッヒは作品ひとつずつを単発で考えるのではなくひとつのメッセージを発信するための長期的なストーリーをTXTの楽曲(更にはTXTというグループ自体のテーマ)の根底にずっと描いていくのではないかと予想されます。
それは前述のMV然り。
もちろん1曲ずつ単体としても完成度が高いので、TXTは多角的な楽しみ方ができるグループだということが言えるでしょう。
ズームで見ても、引きで見ても、正面からでも横からでも、どこから見ても魅力満載。
天才じゃん。



M-3 Roller Coaster

曲始まって0.1秒でひゃーーー!言うた…なにこの NJS*6全開のシンセドラム!!!
全世界的にこのへんの音がリバイバルしてきたのは昨年あたりからでしょうか。Kpop界隈でもNJSを取り入れた曲を結構聞きました。
TXTも前作収録『Blue Orangeade』*7が あの頃のバブルガムソウル*8 みたいだったし、やはり時代は繰り返すものなのですね…90’s R&Bドストライクマン感涙…!
【初めて経験する恋】と【ジェットコースターに乗った時の感覚】を重ねているこの曲、怖さとワクワクが紙一重でドキドキソワソワ落ち着かない感じを “心臓が体の中をさまよってる くすぐったい” という歌詞で表現しているのが本当に鮮やかだし、それがキラキラした音像とハネたトラックにもすごく合ってる。
低めに囁くようなパートからファルセットまで高低差を行き来するヴォーカル、まさにジェットコースターのように起伏ある展開、更に彼らは初恋をまだリアルタイムで歌えるくらいのお年頃。
不慣れな恋心の描き方として何もかもが絶妙。巧い。

ところでこの曲の制作陣クレジットにはメンバーのヒュニンカイも名を連ねています。
ピアノを演奏をすることがストレス解消だというヒュニンカイ*9、彼自身いつかTXTの楽曲を作ってみたいという夢を言葉にしていることもあり今後の動向に期待が高まるところです。
TXTは彼だけでなく他のメンバーも楽器ができるので、いつか5人がそれぞれが制作した曲を聞ける日が来るかも…楽しみすぎる…!!!



M-4 『Poppin’ Star』

開始3曲マイナー系の曲調が続いていたところで投下された突然のキュート。
スローモーションで跳ねるラメ入りスーパーボールみたいなどこか非現実的でエレクトリックな音たちがステレオの左右を飛び交う中、5人の歌もここまでのシリアスさを消してとても可愛らしく歌われています。前3曲との落差からそれはとても意図的であることが浮き彫りになり、彼らの表現力の幅広さを思い知らされることとなりました。
この、楽曲に合わせて歌い方・声の色などをガラリと変えるヴォーカルコントロールのスキル、前作は収録曲5曲の間に曲調や内容の激しい変化がなかったためさほど露わにならなかったように思いますが、今作では全8曲がバラエティーに富んでいるのでその分彼らの歌声に様々な表情をくっきりと見ることができます。それにより1曲ごとの世界に引き込む力の強さが増し、聞く側の感情が大きく振り回される。こういう音楽体験、本当に楽しいですよね。
更に各メンバーの個性もより発揮され、ヴォーカルチェンジの面白さも感じられます。特にこの『Poppin’ Star』は5人それぞれがとてもカラフルでグリッターな歌声を聞かせているので、パートが変わるたび万華鏡を回転させたように可愛さが乱反射して何度聞いても新鮮さが失われないのです。

このドリーミィな音像とラブリーなメロディー&アレンジの中で歌われているのは、いつも刺激を求めてしまうティーンならではの幼い危うさ。

“噛むと感じる花火” 
“舌先に乾電池” 
“レモンライムオレンジをたくさん噛んで”
“昨日やったことはもうつまらない”
“これじゃ足りない もっと強いのが欲しい”
“ジェットコースターが落ちる1秒前の感覚を知ってるでしょ?”
という部分は3曲目の『Roller Coaster』にも通じます。
“たまにはちょっと危険でもいいよ お母さんには内緒で鍵をあけてみて”

仲間同士で満たす好奇心なのか、ときめきが先走る恋の歌なのか、どちらにしても、未知だらけの世界の中で心が弾けそうな若者の【キラキラした未熟】をフレッシュさと無機質さの両刀使いで愛しく描いているミディアムポップチューンです。

 * ・ * ・ * ・ * ・ *

ここまででアルバム収録曲半分…長い!www
長くなってしまったので、後半は別のエントリーに分けたいと思います。

*1:TOMORROW X TOGETHERの省略表記。正式名称【トゥモロー バイ トゥゲザー】、略した時のTXTは【ティー バイ ティー】もしくは【ティー エックス ティー】と読みます。

*2:デビュー日2019年3月4日時のメンバーの年齢は、ヨンジュン満19歳、スビン満18歳、ボムギュ満17歳、テヒョン満17歳、ヒュニンカイ満16歳。

*3:TXTの産みの親。BTSを世界的アーティストに育て上げた人。オタク気質。

*4:こちらの動画の中で話しております。 www.youtube.com

*5:TXTが所属する事務所【Big Hit Entertainment】の通称。作品の裏ストーリーを割と不幸設定にしがち。伏線回収業者。深夜0時に新情報が投下されることが多いため、カムバの気配を感じると毎日この時間まで眠れずソワソワし出すことを【ビッヒ病】と呼んでいる。

*6:New Jack Swing。80年代後半~90年代前半に全世界を席巻したBlack Musicのスタイル。プロデューサーTeddy Rileyが確立したハネたビートが特徴のサウンドで、彼自身もメンバーであるグループ Guyや、当時日本でも【ボビ男】なる言葉が生まれる程人気を博したBobby Brownなどが有名。とりあえずBell Biv DeVoe『Poison』あたり聞いていただけると伝わりやすいかと。 www.youtube.com

*7:デビューミニアルバム『The Dream Chapter:STAR』の1曲目に収録されている楽曲。トラック、衣装、リリックビデオなど全体的に90's感漂いまくり。 www.youtube.com

*8:キッズ~ティーン(主にボーイズグループ)が歌うキャッチ―でポップなSoul Music。Jackson5あたりが代表格ですが、ここで言う【あの頃の】というのは初期のNew EditionやSoul For Real的なイメージ。

*9:ちなみにヒュニンカイ、ピアノ以外の楽器も色々できるらしいです www.youtube.com